くせ毛の原因と対処法とは?くせ毛を活かしたヘアスタイルも
雨の日には広がらない、まとまらないと頭を悩ませるくせ毛。
昔からずっとくせ毛に悩んできた方、または年齢と共にくせが強くなってきたという方もいるのではないでしょうか?
今回はどんな理由でくせ毛になるのか?少しでもセットを楽にするためにはどんなケアが必要なのか
くせ毛を活かしたヘアにするにはどうしたらいいか、くせ毛の原因と対処法を解説していきます。
そもそもくせ毛とは何?
そもそもどのような理由でくせ毛になるか知っていますか?
とりあえず、くせ毛のメカニズムから解説していきます。
くせ毛のメカニズム
こちらでも軽く解説していますが、髪の毛は表面の部分から
「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層構造からなっています。
こんな感じですね。
そしてクセに大きく関与してくるのが2層目にあるコルテックスです。
髪の毛はコルテックスの周りをキューティクルが覆っている構造ですが、
そのほとんどがコルテックスで出来ています。髪の毛の弾力やはりこしなどを生み出している部分ですね。
そしてこのコルテックスには、水分を通しやすい「オルトコルテックス」と、水分を少し通しにくい「パラコルテックス」の2種類があることが分かっています。
くせ毛とは、「オルトコルテックス」と「パラコルテックス」の2種類のコルテックスの分布の偏りによって髪に歪みが出てうねった状態のことです。
くせ毛の種類
くせ毛の種類は人種によっても大きく違い、日本人を含むアジア人は直毛かうねりで波打つ「波状毛」と呼ばれるタイプが多く見られます。
「波状毛」は読んで字の如くS字に波打っていているやつです。
湿気の多い日や雨の日は2種類のコルテックスの配置により髪の毛の膨張率に差が出ることで、くせを強く感じるようになることがあると考えられています。
そして7〜8割くらいがくせ毛です。はい、僕もくせ毛です。
日本人に特に多い波状毛は膨らみやすく、広がりやすいのが特徴ですね。細かくクルクルした毛髪というよりは、カールの半径が緩いくせ毛の人が多く見受けられます。
くせ毛の原因
髪の毛がくせ毛になる原因として、先天性のものと後天性のものがあります。
昔は全然気にならなかったのに、急にクセが気になってきたなんて方もいるのではないでしょうか?
先天性のくせ
くせ毛は基本的に先天性です。遺伝によるくせ毛ということです。
先ほどお話しした2種類のコルテックスの配置についてですが、髪の毛が作られるときに大体決まっていると考えられています。
つまり先天性で遺伝が要因ということです。
また、直毛の輪切りにしたときの横断面は丸いと思われがちですが、まん丸のものは非常に少なく
ほとんどの髪の毛はだ円です。そのなかでも、くせが強い髪の毛ほど平べったいだ円になる傾向がありますね。
後天的なくせ
一方で、ブリーチやヘアカラー、パーマを繰り返して髪がダメージを受けることで、もともと持っているくせが強くなることも。
オルトコルテックスの方がブリーチやヘアカラー、パーマのダメージを受けやすいことが分かっています。
このため、不均一にオルトコルテックスとパラコルテックスが分布している場合、ダメージも不均一に受けることになり、結果、くせがより強くなってしまう傾向があります。
また、体調の変化、加齢、出産などによっても髪質の変化とともにくせの度合いが変わることもあります
くせ毛の対処法
くせ毛を元からのサラサラのストレートヘアにするのは難しいですが、くせを少し扱いやすくしたり、広がりを抑えたりすることは可能です。
それを紹介していきます。
ブローをしてみる
髪の毛は濡れている時から、乾く時に形が付きますので、優しく整えるように引っ張りながら乾かしてあげると良いです。
乾かすときは、髪の毛になるべくダメージが起きないように、一点に熱が加わらないようにしたり低めの温度で乾かしたりするようにしましょう。
髪の毛は死滅細胞で神経がありませんので、熱さは感じませんが熱によるダメージは起こる可能性はありますので、頭皮や乾かしている手が熱いと感じないように乾かしてあげることが◎。
また、濡れている状態の髪の毛は、乾いている状態の髪の毛よりダメージを受けやすいので無理やりコーミングをしたり雑に扱ったりするのはNG。目の粗いくしやブラシで優しくとかすようにしましょう。
アウトバストリートメントを使う
先ほどお話しした通り、ダメージの影響によってくせが強くなる原因になるとお伝えしました。
なので、ダメージを補修してくれるアイテムを使うのもおすすの手段です。
カラーやパーマなど美容の施術をした時は特に、普段のシャンプー、トリートメントに加えてダメージ補修効果のあるアウトバストリートメントも使うのがおすすめ。
※アウトバストリートメント(洗い流さないタイプのトリートメント)
おすすめはこちら
こちらは乾かす前のミストタイプのトリートメントで、質感はさらっとした感じです。
水よりも髪への浸透が高く保湿効果が高く、さらっとしているのに髪は柔らかくまとまりのある感じになります。
アルトオイルと併用すると化学反応でさらに質感が良くなります。
ドライヤー前に2プッシュつけると熱に反応してサラサラにしながら、過度な熱から守ってくれます。
揮発性オイルで保湿成分を染み込ませながら、キューティクルの表面の浮きを滑らかに整えるので引っかかりやパサつく髪に◎
トリートメントはしっかり馴染ませ時間を置く
お風呂で使うトリートメントの成分には水に溶けやすいのものが多いため、水で洗い流すときに成分が落ちやすい性質があります。
なので少し時間を置き、髪の毛の中に成分を浸透させてから洗い流すとダメージヘアへの効果は◎
さらにいうと、トリートメントを塗布した時にブラシなどでコーミングをしてあげるとトリートメントが髪一本一本に馴染みやすくなるので、これはやってあげるのがおすすめです。
こうすけさん
トリートメントを塗布するときは髪の毛を無理に引っ張ったり、強く揉み込んだりするNG。濡れている髪の毛はかなりデリケートな状態になっています。
縮毛矯正をする
くせが強い場合は、縮毛矯正をする方も多いと思います。
縮毛矯正はくせ毛を真っ直ぐした形状に整える施術で、かけた部分は半永久的にサラサラの状態になります。
しかし、新しく伸びてくる髪の毛はくせの状態なので、定期的に縮毛矯正をかける必要があります。(半年〜1年位1回かける方が多いです。)
縮毛矯正はくせ毛の綺麗にする素晴らしい方法ですが、髪の毛への負担が比較的大きな施術になりますので、美容師選びやその後のダメージケアはしっかり行いましょう。
短期間でカラーと縮毛矯正を行うのは髪の負担が大きくなるだけでなく、仕上がりにも影響が出るので避けた方が良いでしょう。1週間くらい開けるのがおすすめです。
縮毛矯正の効果を重視したい場合は、
ヘアカラー→縮毛矯正 の順に行うと良いですが、ヘアカラーの色落ちや変色が大きくなる可能性があります。
縮毛矯正の効果よりもヘアカラーの色を重視する場合は、先に縮毛矯正、その後にヘアカラーをするのが良いと思います。
施術前の髪の毛のダメージ状態も影響してきますので、担当美容師さんともしっかり相談しながら決めると良いでしょう。
くせ毛を活かす
これに関しては、僕もくせ毛なのでわかるのですが、このクセをあえて活かしてあげるのもひとつの方法としてはありかと思います。
このくせで小さい頃から悩んでいるんじゃー!って思うかもしれませんが、一つの個性として選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?
くせ毛を活かしてヘアデザインを紹介します。
くせを活かしてあげたミディアムもレイヤースタイル。オイルやバーム馴染ませをクシュっと揉み込むだけなので簡単にセットもできます。
こちらはクセを活かしたショートスタイル。基本的にこちらもバームを揉み込むだけですね。
クセを活かして浮遊感を出したショートスタイル
丸みのシルエットとくせの浮遊感で柔らかい雰囲気に仕上がります。
こちらもバームを全体に馴染ませて、クシュっと揉み込むだけです。
メンズのクセを活かしたウルフっぽいスタイル
ランダムに毛先が動くように計算したカットとクセを活かしたスタイリングでパーマっぽい仕上がりに。
こちらはグリース系を散らすように馴染ませ、クシュっと揉み込むように馴染ませます。
クシュクシュと揉み込んでしかいないですね。僕。
はい、良い感じになるようにカットするのでモミモミしてクセを動きとして活かしてあげるのはいかがでしょうか?
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縮毛矯正や髪質改善は、専門的な知識と技術を必要とします。僕は、縮毛矯正や髪質改善の専門美容師としてくせ毛やダメージで悩む多くのお客様を担当させて頂いております。
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