くせ毛の原因とケアの方法について知っておきたいこと
こんにちは!
愛知のくせ毛の味方美容師 兼松です。
今回はくせ毛の原因とケアの仕方についてお話ししていきますね。
私くせ毛なんだけど、そもそもくせ毛ってどうして起きるの?
この疑問ってくせ毛の方なら一度は考えたことがあるはず。
どうしてくせ毛というのは起こるのでしょうか?原因をいくつか見てみましょう。
くせ毛の原因5つの理由
1,遺伝によるくせ毛
毛髪のくせは優性遺伝です。優れているという意味ではなく、発言しやすいということです。
髪の毛の優性遺伝は黒色で波状毛、つむじは右向きになると言われています。また、東洋医学では男性は母親から、女性は父親からの遺伝を強く受けやすいとも言われることがあります。
両親のどちらかの影響を受けやすいってことですね。
2,思春期の成長過程で始まる髪の毛の変化
「以前はサラサラでまっすぐな髪だったんですけど、、、」美容師さんがよく聞く言葉です。0歳から10歳くらいまでは頭蓋骨の変化が強く、毛根や毛穴が安定しにくい時期です。
そのためメラニン色素も少なくて柔らかい透明感のある髪の毛をしていることが多いですね
。10歳から20歳思春期、青年期へと成長するに従って頭蓋骨もほぼ安定し毛根や毛穴も安定してきます。合わせて、男性・女性それぞれにホルモンバランスが変化するとともにメラニン色素が増えてきて、硬い髪質に変化しくせ毛が出やすくなります。
小さい頃から担当しているお子さんの髪質が変わってくるのは肌で感じます。
3,年齢によって起こるくせ毛
20歳から40歳くらいまでの成人期は、個人差はありますが毛髪の密度がピークを迎えます。
頭皮の筋肉にもハリがあり、水分や油分、脂質のバランスも良い状態です。しかし、40歳から60歳くらいまでの壮年期と言われる世代は白髪の増加や頭皮の筋肉繊維が少しずつたるみはじめ、おでこのシワ・目元のたるみに繋がります。
頭皮の筋肉繊維が弛む事により、毛穴が楕円形に変化し髪の断面形状にゆがみが発生しクセが強くなり、まとまらない、うねる、パサつくといった症状に繋がります。
多少の前後差はありますがすべての方が35歳くらいから始まり40歳前後ではかなり目立つようになります。残念ながら年齢に伴うクセ毛が原因だと気づいている方は非常に少ないよう感じます。
くせ毛への対処は早い時期に始めるほど良く、遅れれば遅れるほど状態は悪化し戻りが悪くなります。
よく聞く「エイジング毛」と言われるもので、表面に出てくるとパサついて見えてしまいます、、、
4,女性ホルモンの減少と毛髪密度の低下で強まるくせ毛
60歳以降の老年期と言われる年齢に入ると女性ホルモンの減少とともに毛髪密度が低くなる傾向が目立ち始めます。
年齢を重ねるごとに蓄積された毛穴のつまりや髪の細り、頭皮のたるみなどが進行しクセ毛の強まりだけでなく、ボリュームの低下やパサつき、切れ毛なども目立ちます。
55歳以降の多くの方が髪をかなり短くされている要因の1つでもあります。
男性も女性もホルモンバランスの変化で髪質は変わってしまいます。
5,生活習慣からくるくせ毛
くせ毛は生まれつきの遺伝や、年齢を重ねる以外にも生活習慣によって起こったり、年齢に伴うくせ毛の発症が早まったりします。
身体は、食事制限や偏った栄養バランスの食事を行うと末端部分から栄養の供給をストップしはじめると言われています。
それは、髪の毛や爪などからいち早く栄養の供給が止まることを意味しています。また、トランス脂肪酸を多く含んだ食生活は脂質過多になりやすく、頭皮環境のバランスを極端に崩すことに繋がります。そして、睡眠不足は肌荒れだけでなく頭皮にも悪影響を与えます。
過度なダイエットなども、頭皮バランスが崩れてしまい、髪質の変化が起こりやすいので注意ですね。
くせ毛をなんとかしたいけど、お家でできるケアってないかな?
わかります。
くせをうまく活かすヘアスタイルができればそれに越したことはないですが、なんとかして収まりを良くしたい!
そんなあなたにご自宅で出来るくせ毛対策についてお話していきます。正しい知識を取り込み、正しいヘアケアをすることでくせ毛を抑えていきましょう!
自宅で出来るくせ毛対策5選
1,ドライヤーをうまく使いこなそう!
髪全体が大きくうねっている「波状毛」の人は、ドライヤーの使い方を少し工夫するだけでも、だいぶくせ毛の印象が変わってきます。
髪を乾かす時はドライヤーを髪の根元に当てて、髪をしっかり起こすようにしながら乾かしましょう。くせ毛の人はどうしても髪の毛が広がりやすいので、上からしっかり押さえるように乾かす人が多いかもしれません。
実は根元を起こしながら乾かすほうが、毛先のハネや広がりを抑えることが出来ます。
① 髪から15cm以上離して、一箇所に熱が溜まらないように左右に振りながら乾かします。
② キューティクルが閉じるように髪の根元から毛先へ向けて風を当てます。
③ 空いている手で髪の根元から手ぐしを通しながら少し引っ張るように乾かすと、クセがかなり落ち着きます。
2,髪は早めに乾かそう!
シャンプーした後、濡れた髪のままの状態で暫く放置して自然乾燥になってしまうとそれだけで余計なうねりやクセがついてしまいます。
髪は濡れているだけでも内部タンパク質が流出しやすくなりますし、頭皮にも悪影響を及ぼすことに、、、
夏場は雑菌が繁殖しやすい状態になりやすく、冬場は血行不良に繋がります。自然乾燥はとても良い状態であるとは言えません。
3,日焼け対策をしよう!
帽子や日傘は美肌のためだけではありません。日に当たると髪の毛の水分も蒸発していきます。
くせ毛は髪の水分バランスが保つことが出来なくて、うねりが起きます。帽子や日傘を活用しての日焼け対策は髪にも有効ですのでオススメですよ!
4,ヘアケア商品を見直そう!
ツバキオイルなどのオイル製品をヘアケア用に使用する方が多いのですが、間違ったオイル選びをしてしまうとキューティクルは湿度に応じた調整が出来なくなってしまいます。
特に最近では、PEG(※PEGといった水素添加された油分)の数字が大きいほど不飽脂肪酸が多くなります。これらの成分はトランス脂肪酸に分類され、天然の植物油には含まれない合成成分です。
製品名や商品イメージはよく見えるかもしれませんが、ヘアオイル選びには注意が必要です。
5,食生活を見直そう!
食事が健康な作ることという考えは、もはや当たり前のことです。玄米食や発酵食品、野菜・食物繊維を多く摂取することは毛髪の健康にも大きく関わってきます。
多忙な生活をしているとどうしても手軽に食べられるファストフードが便利なので増えがちです。しかし、食生活を利便性に頼りすぎてしまうと、トランス脂肪酸を過剰に摂取してしまうことになります。食事で取り込まれたトランス脂肪酸は皮脂として頭皮からも排出されます。頭皮のベタつきが気になる方は食生活を改善することも対応策のひとつです。
玄米は必須ミネラル、特に毛髪育成に必要不可欠な栄養素である亜鉛やケイ素なども理想的なバランスで摂取することができ、頭皮環境だけでなく身体にも理想的な食事であると言えます。
まとめ
以上が主に自宅で出来る対策です。
もちろんくせ毛をまっすぐにしたいなら信頼のおける美容師さんに縮毛矯正をお願いするのがオススメですが、自宅での日々のケアも大切です。
今日から実践できることがほとんどなので、意識しながら毎日のヘアケア、頭皮ケアを継続していくと、クセやうねりをある程度抑えることが出来るようになると思います。
毎日の美しい髪のために正しい知識と正しいヘアケア方法で、未来の髪の毛を作り上げていきましょう!
そのほかのケアの仕方はこちらから↓